キス、涙々。

そっか、ハギくんは加賀屋くんに嫉妬してたんだ。





「……わたしの泣き顔が好きすぎるあまりに」



「そうそう、ましろの泣き顔が……なんて？」

「自分以外の人に泣かされるのが耐えられないんだよ、きっと」



ほら、好きなものはひとりじめしたいとかよく言うし。

ハギくんってなんか、独占欲強そうだし。


話を聞いているうちに美晴ちゃんはどんどんヘンな顔になっていって。

最終的にはあきれ顔で食事を再開しながら、深いため息をついた。




「鋭いのか鈍いのか。それとも本当に泣き顔だけなのか？真相は本人のみぞ知る……」


きりっとした顔、生徒会長モードの美晴ちゃんはかっこいい。

いつまでも見ていられる。