【短編】私がお母さんでいい
私は那雪を"娘"と呼んでいる
それはもちろん
那雪は私をこう呼ぶから
「ん〜〜お母さんお腹空いた〜」
那雪は私をお母さんって呼ぶ
那雪が私をお母さんと呼ぶから
私は那雪を娘と呼ぶ
「お腹空いたなら早く起きなさい
お母さんもう準備できてるからね?」
「も〜早いよ〜」
那雪は布団を深く被る
……
「いい加減にしろー!早く起きろっての!」
私は那雪が被っていた布団をひっくり返す
「あ〜〜!!寒い!お母さんの鬼ー!」
「早く着替えて!ご飯食べろ!」
こんなことは日常茶飯事である