【短編】私がお母さんでいい
那雪の支度も終わり
電車で10分ほど
駅からは5分で着く高校には大きな看板で
【ご入学おめでとうございます!】の文字がある
「お母さん!一緒に写真撮ろ!」
那雪にそう言われてスマホの画面の中に入る
那雪は満足そうにしている様子だった
「これから楽しみだね」
私が那雪に言うと
「うん!この写真もママに見せたい写真のフォルダに入れるんだ!」
那雪はママと呼んだ
私はお母さんで
あいつはママだった
「お母さん!こっちにクラス表書いてあるよ!」
那雪に引っ張られて行った先に掲示板がある
そこの1組に書かれていた名前を私は見つけた
「那雪、あったよ」
私は"安達那雪"の名前を見つけた