ホントにわたしが好きですか?
私が、伊月がいる前で他の男子と仲良くしているのを見せつける。
ただ、それだけ。
でも、今の状況を考えたら、それを見せつけたところで何もないと思う。
だって伊月は、驚くほど私に無関心なのだから。
下手をすれば、『好きなひとできたんだ。おめでとう』ぐらいに思われてしまうかもしれない。
『絶対にヤキモチ妬いてくれるって!』
と、羽音は言ってくれたけど、正直それはあり得ないと思う。
でも、羽音があまりにもやる気満々なので、その圧に押されて、月曜日から作戦を実行することになった。
羽音いわく、名付けて
『ヤキモチ妬かせよう大作戦!』