極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
「ああ。怖かったよな」
涙が止まらない。
「……怖かった」
彼の背中に腕を回してしがみつく。
ひとりじゃないって安心したかった。
二十分くらいそうしていると少し落ち着いてきて、
彼は私を寝室のベッドに運ぶ。
「お腹空いただろう?何か作って来るから、服を着て……!」
私に声をかける彼のシャツを掴んで懇願した。
「行かないで。お願い」
「梨乃?俺だって男だよ。そんなバスタオル一枚巻いただけの格好でいるお前に手を出さないでいる自信がない」
私の頬に手を当てて真剣な口調で言う彼。
「……いいよ。手を出して」
今までキスはしてきたものの、彼は強引に私を奪うことはなかった。
ボソッとそんな言葉を口にする私に再度確認する彼。
「本当にいいのか?自棄になってないか?」
手を出さないでいる自信がないと言っている割にとても冷静だと思う。
「いやだったら言わないです。私にここまで言わせた責任を取ってください」
涙が止まらない。
「……怖かった」
彼の背中に腕を回してしがみつく。
ひとりじゃないって安心したかった。
二十分くらいそうしていると少し落ち着いてきて、
彼は私を寝室のベッドに運ぶ。
「お腹空いただろう?何か作って来るから、服を着て……!」
私に声をかける彼のシャツを掴んで懇願した。
「行かないで。お願い」
「梨乃?俺だって男だよ。そんなバスタオル一枚巻いただけの格好でいるお前に手を出さないでいる自信がない」
私の頬に手を当てて真剣な口調で言う彼。
「……いいよ。手を出して」
今までキスはしてきたものの、彼は強引に私を奪うことはなかった。
ボソッとそんな言葉を口にする私に再度確認する彼。
「本当にいいのか?自棄になってないか?」
手を出さないでいる自信がないと言っている割にとても冷静だと思う。
「いやだったら言わないです。私にここまで言わせた責任を取ってください」