極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
どうやらまだ朝ではないらしい。
どれくらい眠ったのだろう。
優がずっと私を抱いて寝てくれたからか、心の不安は消え、頭もスッキリしている。
彼も私と一緒に寝てしまったらしい。
時間を確認しようとして身体を動かしたら、優と目が合った。
「起きたのか?まだ午前二時過ぎだし、寝てていいぞ」
「十一時くらいに寝たせいか目が覚めちゃって」
ハハッと笑う私の頬に彼が手を添える。
「気分は?」
「優のお陰でよくなりましたよ」
私の返答を聞いて優がホッとした様子で微笑む。
「それはよかった」
「私、優に甘えてばかりですね」
優を見つめてそう伝えると、彼は極上の笑みを浮かべた。
「もっと甘えていいのにな」
これ以上優しくされたら我が儘姫になりそうだ。
「優は極甘過ぎですよ」
そんな文句を言ったら、彼が「悪い」と謝って……お互い何かに吸い寄せらせるようにキスをした。
最初は唇が触れる程度、でもお互いそれでは物足りなくなって、舌を絡ませキスをする。
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