極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
「いや、お前に報告することがあってさ」
それは昨夜のLINEで知っている。
だが、どんな報告かは想像つかない。
「結婚とかじゃないわよね?」
あり得ないと思うが一応確認すると兄は爆笑し、あっけらかんとした顔で告げた。
「その報告は多分一生ないな。実は俺、恩師に呼ばれてイギリスの大学で教鞭を取ることになったんだ」
その報告に一瞬頭が真っ白になる。
「イギリスに行くの?いつから?」
北條さんの存在を忘れてテーブルに身を乗り出しながら兄を質問攻めにする。
「うん。明日から」
驚く私とは対照的に落ち着いた様子で答える兄。
「そんなに早く……。でも、お兄ちゃんずっとイギリス行きたかったもんね。おめでと。祝杯あげなきゃね」
とびきりの笑顔で言って、ドリンクのメニューを手に取った。
かなりショックだったが、イギリスに行くのは兄の夢だったし、笑って兄を送り出そうと思ったのだ。
でも、私の心情は兄にはバレバレだったようで……。
それは昨夜のLINEで知っている。
だが、どんな報告かは想像つかない。
「結婚とかじゃないわよね?」
あり得ないと思うが一応確認すると兄は爆笑し、あっけらかんとした顔で告げた。
「その報告は多分一生ないな。実は俺、恩師に呼ばれてイギリスの大学で教鞭を取ることになったんだ」
その報告に一瞬頭が真っ白になる。
「イギリスに行くの?いつから?」
北條さんの存在を忘れてテーブルに身を乗り出しながら兄を質問攻めにする。
「うん。明日から」
驚く私とは対照的に落ち着いた様子で答える兄。
「そんなに早く……。でも、お兄ちゃんずっとイギリス行きたかったもんね。おめでと。祝杯あげなきゃね」
とびきりの笑顔で言って、ドリンクのメニューを手に取った。
かなりショックだったが、イギリスに行くのは兄の夢だったし、笑って兄を送り出そうと思ったのだ。
でも、私の心情は兄にはバレバレだったようで……。