極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
化粧品を買う時も終始そんな感じで物事が進んだ。
元々庶民だからか、こんなにたくさんブランド物を買ったことに罪悪感を覚える。
「私……これから夕食はコンビニのお握り一個にします」
そんな誓いを立てたら、優にすぐに却下された。
「何か見てるこっちが悲しくなるからやめろ」
眉間にシワを寄せる彼を見て思わず噴き出す。
ちょっと会社では見られない顔だ。
彼と話す度に印象が変わる。
誰もが認めるエリートで部下に厳しくて傲慢な人だと思っていた。
でも、実際は部下思いで、お兄ちゃんよりも過保護な感じ。
「何がおかしい?」
怪訝な顔をする彼に笑いを堪えながら答えた。
「今、優がとってもかわいく見えました」

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