極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
「ちゃんと反省しろよ。ちなみに部長も同じシャンプーだ。部長の家に泊まった時に気に入って使うようになったんだ」
優の名前が出てきて顔が引きつった。
「男の人も好きそうな香りですもんね」
何とかそんなコメントをするも、滝川さんの目が悪戯っぽく光った。
「俺と藤原さんが一緒に住んでるって思われたりして」
「それはないですよ」
真顔で否定したら、滝川さんに笑われた。
「藤原さんそこは乗ってよ」
「滝川さんのファンに誤解されたら嫌ですもん。あっ、滝川さんさっき企画書メールしておいたので後で見てください」
話題を変えて仕事の話をすると、彼はパチッとウィンクした。
「了解」
その後、咲と社食でランチを食べて海外企画部に戻ろうと廊下を歩いていたら突然誰かに手を引っ張られて誰もいない会議室に連れ込まれた。
「キャッ!」と声をあげようとしたら、大きな手が私の口を塞いで優の声がした。
「シッ!俺だ」
優?
何で会議室に?
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