極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
「ふーん。何か怪しいな。お前と藤原さん同じシャンプー使ってるって知って余計にね」
キラッと滝川さん目が光って思わず彼から視線を逸らしたが、事情を知らない優は首を傾げる。
「何でシャンプーが出てくる?」
「俺も北條も藤原さんも同じシャンプー使ってることが今日わかったんだよ」
滝川さんの話に優は冷ややかな反応を示した。
「くだらない話だな。それよりもビックリすることがあるぞ」
楽しげに頬を緩める優に滝川さんが尋ねた。
「何それ?」
「藤原は亮太の妹だよ」
私をチラッと見て優がそのことを伝えると滝川さんが両手を広げて私に抱きつこうとする。
「え?あ〜、言われてみれば、目が亮太に似てる。亮太〜、会いたかった〜!」
「だから、妹だって言ってる。会社で堂々とセクハラするな。管理職だろ?」
「はいはい。そう言えば、亮太、イギリス行ったんだよな。藤原さん、俺のこと第二の兄と思ってくれればいいから」
優と同じこと言ってる。
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