極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
最近、他の部の部長にも声をかけて自分の派閥に入るよう説得しているようだ。
会議室の前で滝川と別れて秘書室に向かい、専務秘書を探すがいなかった。
「あら、北條さん、ひょっとして岸本さんを探してる?」
俺に声をかけたのは社長秘書の朝井玲香。
うちの部の朝井の姉で、俺の同級生でもある。
才女で中学、高校と一緒に生徒会をやっていたから、お互い知り尽くしていて気の置けない仲間のひとりだ。
マロンブラウンのセミロングの髪にすらっとした体型の彼女は美人で昔から男にモテていたが、性格はかなり男っぽく肝が据わっている。
岸本さんというのは専務秘書のこと。
「ああ。今専務室に誰かいるか?」
「誰もいないから入っても大丈夫よ。岸本さんには私から伝えておくわ」
ニコッと微笑む彼女に「頼む」と言って秘書室から少し離れた場所にある専務室にノックをして入った。
「北條です。失礼します」
剛田専務は椅子にふんぞり返ってスマホを眺めていたが、俺の姿を見て頬を緩めた。
会議室の前で滝川と別れて秘書室に向かい、専務秘書を探すがいなかった。
「あら、北條さん、ひょっとして岸本さんを探してる?」
俺に声をかけたのは社長秘書の朝井玲香。
うちの部の朝井の姉で、俺の同級生でもある。
才女で中学、高校と一緒に生徒会をやっていたから、お互い知り尽くしていて気の置けない仲間のひとりだ。
マロンブラウンのセミロングの髪にすらっとした体型の彼女は美人で昔から男にモテていたが、性格はかなり男っぽく肝が据わっている。
岸本さんというのは専務秘書のこと。
「ああ。今専務室に誰かいるか?」
「誰もいないから入っても大丈夫よ。岸本さんには私から伝えておくわ」
ニコッと微笑む彼女に「頼む」と言って秘書室から少し離れた場所にある専務室にノックをして入った。
「北條です。失礼します」
剛田専務は椅子にふんぞり返ってスマホを眺めていたが、俺の姿を見て頬を緩めた。