極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
「忙しいところすまないね。実は北條くんに見合いの話を持ってきたんだ。君は確か独身だったよね。もっと上のポジションに行くには早く身を固めておいた方がいい」
見合いね。頼んでもいないのに余計なことを。
俺を自分の派閥に取り込む腹か。
「せっかくのお話ですが、結婚を前提にお付き合いしている女性がおりますので、辞退させていただきます。気にかけていただいたのにすみません」
フッと笑みを浮かべながらも、つけ入る隙を与えないよう断りの言葉を口にすると、専務は呆気に取られた顔をした。
「そ、そうなのか。式が決まったら教えてくれ。私が仲人をしてもいい」
顔を引きつらせつつも何とかそう返す専務にこちらのペースで話を終わらせる。
「お話はそれだけでしたらこれで失礼します」
「あ、ああ」
専務が俺の言葉につられて返事をし、そのまますぐに専務室を退出したら、佐藤課長に出くわした。
「ほ、北條部長?」
俺の顔を見て目を大きく見開く彼。
見合いね。頼んでもいないのに余計なことを。
俺を自分の派閥に取り込む腹か。
「せっかくのお話ですが、結婚を前提にお付き合いしている女性がおりますので、辞退させていただきます。気にかけていただいたのにすみません」
フッと笑みを浮かべながらも、つけ入る隙を与えないよう断りの言葉を口にすると、専務は呆気に取られた顔をした。
「そ、そうなのか。式が決まったら教えてくれ。私が仲人をしてもいい」
顔を引きつらせつつも何とかそう返す専務にこちらのペースで話を終わらせる。
「お話はそれだけでしたらこれで失礼します」
「あ、ああ」
専務が俺の言葉につられて返事をし、そのまますぐに専務室を退出したら、佐藤課長に出くわした。
「ほ、北條部長?」
俺の顔を見て目を大きく見開く彼。