運命のあの人は




私は毎日彼の病室に通った。










ちょうど5日ぐらい経った日。








私は明日退院する。








退院したら学校に行くようになって病院で彼と共に過ごせる時間も短くなる。



だから今日は一日中彼と共に過ごそうと思った。




カーテンを開けながら私は彼に話しかける。



「おはよう。今日もいい天気だよ。」






私は一日中彼に話しかけた。





私は妹がいなかったから、やってみたかった絵本の読み聞かせとか、自分の話とかそんな他愛もないようなこと。




それでも心の底で彼が聞いてくれてるんじゃないかなんていう期待をこめて話し続けた。









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