運命のあの人は
学校にまた通いだしてからも私は彼の病室に通い続けた。
放課後友達に遊びに誘われても、ちょっと用事があるんだなんて言って断って。
正直そんなのどうでもよかった。私は彼に会いたくて仕方なかったから。
話したこともないしどんな人なのかも分からないけど、。それでも彼に会いたかった。
「今日ね、数学の小松って先生が授業中に...」なんていうきいたってへーとしか思わないような話でも彼は聞いていてくれてるような気がした。