Zircan
サミュアが遠くまで走っていたせいで戻るのに時間が掛かってしまったが店はもう目の前にある

「おーい、戻ったぞ」
「サミュア!」

探していたリオは無視でリリアムはサミュアに駆け寄って力一杯に抱きしめる

「心配したんだから」
「んっ、ごめんね」
「勝手に居なくならないでよ」

サミュアは心の底から安心した
みんなが自分のことを必要ないと思ってはいないことに
心配してくれていたことに

「サミュア」
「デリッド・・・」
「悪かった」
「ううん、リオから全部聞いたよ。私のためを思ってくれていたのにごめんね」
「ああ、俺の言い方も良くなかったな。すまない、感違いさせて」

無事に仲直りすることができたので改めて情報収集を再開しようとした

「情報かわからないけど、トレジャーハンターを撒いているとき偶然耳にしたんだ。貴族たちが今日の夜に集まるそうだよ」

エルラミアが役に立ちそうな情報を持ってきた
詳細はわからないが行けば何か分かるだろう

「場所は」
「海の近くにある大きい建物だって」
「あそこか」

リオには心当たりがあるようだった

「それじゃあ夜まで待機だな」

みんな準備をするために予約しておいた宿に向かう
行動する時間が夜ということで見られたとしてもはっきりとはわからないだろうと思い変装はなしで行くことになった
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