Zircan
貴族が4人くらいで部屋に似つかわしくない高級そうなソファーに座って話していた

「最近何かありましたか?」
「いやいや、特に何もありませんよ。むしろ好調なくらいです」
「そういえばこの前、街にお忍びで出かけた時に聞いたんだが島に宝を隠しているんだとか」
「ええ、結構溜まりまして。屋敷に置いておけなくてですね」
「危ないんじゃないですか」
「まぁそうですね、なので罠をあちこちに張り巡らせたのに加えて傭兵を雇いました。24時間宝を見張らせていますよ」

来てすぐに目的の話題が始まった
おかげで聞き逃さずに済んだ
幸いにも宝を隠したという貴族がいた
貴族は自慢しているが罠や傭兵などジルカンの敵ではない
それにジルカンのメンバーは戦いなど好きだからむしろ好都合だろう
もう少し詳しく話さないか聞き続ける

「そう言えば以前私もこのようなことを耳にしましたよ。政府が何やらすごいものを開発したとか」
「兵器ですかね」 
「それはまだ何とも言えないですな」
「それは見てみたいですね」

これは予想外の収穫があった
丁度話が切れた時、外から合図があった
急いでドアを開け出る
貴族たちが人の気配も姿もないのにドアが開いて不思議そうにしているが気にしない
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