Zircan
それより肋骨が何本か折れているかもしれない
おそらくあの兵器にやられたものだろう
その通りで、あの後再び戻ってきてもサミュアは情報を吐かなかった
そこで更に痛みを加えた

「うっ」

カラッシュが包帯を巻いているとサミュアは傷が余程痛いのか声が出る

「痛いだろうが我慢してくれ」

カラッシュは意識が少し残っているであろうサミュアに話しかける
しばらくして包帯を巻き終わる
全身に傷があるせいで少し時間がかかってしまった

「俺も助太刀しに行きたいがサミュアは能力発動できるか?」
「う、うん」

返事を聞いてカラッシュがリオたちの元へ走り出す
その後ろでサミュアは能力を発動させ身を隠したことを確認する

「悪い、遅くなった」
「いや大丈夫だ」

数分後

「あとはお前らだけだ」

今この場で立っているのはジルカンのメンバー5人とクライル=ラスタムドと人型兵器だけである
襲いかかってきた下っ端たちは全員地面に倒れている

「お前らごときこの兵器だけで十分だ」

そう言ってクライル=ラスタムドはどこかに行ってしまった

「舐められたもんだな。二度も負けるわけがないだろ」
「そうだ!前は油断してただけだ。もう俺たちにそんなものはない」

(そうだ、俺たちがあんなものに負けるわけがない)

「行くぞ!」
「おー」

全員で一斉に飛びかかる
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