Zircan

「ふあぁ〜」

リリアムが最初に起きる
今の時間はおおよそ5時といったところだ

「起きて、エルラミア」
「え〜もう時間?」

これから5人は島へ向かう
サミュアが起きないように2人は準備をする
準備といっても寝起きなので髪を整えたりするくらいなのだが
鞄は極力持っていかない
パパッと準備を済ませて、宿の前で待っているであろうリオたちと合流する

「お待たせ」
「おう」

海の方まで行くと沢山の船などが見えてきた

「頼んだ」
「任せろ」

カラッシュは一瞬で小さい船を作り出した
5人が丁度乗れるほどのサイズだ
その船に乗って島まで行く
たどり着くと沢山の木が生い茂っているのがわかる

「そういえば言うのを忘れてたけどこの島に罠が仕掛けてあるんだって。あと傭兵を雇っているとか」
「尚更腕がなるな」
「正面突破上等」
「ああ」

男性陣がやる気を出す
全員戸惑いなく全速力で走る
走ると言っても木を地面の様にして木から木へ飛び移りながら進む
しかもなるべく音を立てずに進む
誰一人として遅れを取らない
宝が置かれているであろう場所まで来ると全員気配を消して動きを止める
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