Zircan
ー1時間前ー

リオたちが宿から出て行った直後、サミュアは部屋の中で物音が聞こえ目が覚めた
体はまだ痛みで動かすことができないので首だけを音のした方に向ける
そこには数日前にサミュアの前に現れた青年、ライアス=テルリッシュがいた

「おはよう、数日ぶりだね」
「何しにきたの」
「そんなに警戒しないで。君が困っていそうだから助けに来たんだ。そういえば自己紹介がまだだったね。俺はライアス=テルリッシュ、ライアスと呼んでくれ」

ライアスはさらっと自己紹介をして話を進めようとしている
サミュアの意見はガン無視か

「この前のお詫びを兼ねて仲間を呼んできたんだ」

するとドアから男性が2人入ってきた

「初めまして。ライアスと活動しています、ケイガス=ケイルアです」
「初めまして。同じく一緒にやらしてもらってるカラグ=ビットルーです」
「ということでこの二人を連れてきたのは君の傷を治してあげるためだよ。カラグは能力持ちでヒーラーなんだ。君の傷なんて一瞬で治るよ」
「本当に?」
「ああ、もちろん」

カラグがサミュアの方へ歩いて来る
そしてサミュアの腕を掴んだかと思うとカラグの手のひらから緑色の光が溢れ出した
しばらくして光が収まると同時になんだか腕が軽くなったような気がした
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