Zircan

この調子でカラグは同じことを反対の腕、両脚、胴と続けて触っていく
すると全身が軽くなって痛みがなくなっていた
包帯を取ってみると、なんと傷が綺麗になくなっていた
元々傷なんて無かったかのように

「あ、ありがとう」
「俺たちはそろそろ帰るとするよ」
「あの、ありがとうございます」

改めてお礼を言う
そして３人はすぐに帰って行った
そこからは眠気も覚めてしまいベッドの上でみんなの帰りを待っていた
たまたま窓の外を覗くとリオたち５人の姿が見えて嬉しくて走って迎えに行った

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「なんともなかったか」
「うん、むしろ元気なくらいだよ」
「そうか」

リオがサミュアの頭を撫でる
他の４人にも撫でられた
やはりみんな年下というのが可愛いのだろう

「サミュアが元気なら今日中にこの街から出るか」
「賛成」

数時間後行きと同じように列車を使って帰った
周りは宝の入った鞄を見て荷物の大きさと量にすごい目で見つめていたが気づかれることはなかった
無事貧民街に戻って来ることができある程度の金貨などを分け与えた