千歌夏様‥あなたにだけです。〜専属執事のタロくん〜
"入学生代表、波瀬太郎‥。"

‥タロくん‥さすがだわ‥
タロくんの賢さは‥私なんかでもわかっている。

「あの人、編入試験で満点採ったらしいわよ‥」

「え‥すごいわね‥うちの学園は編入生なんかとらないのに‥よほど優秀なんだわ‥」

「それにしても‥最高にイケメンだわ‥天才的に」

「あの高い身長‥長い手足‥あの小顔‥完璧よ」

「あんな完璧な天才‥見たことがない‥」

私の周りの女子がタロくんを見て溜め息をついている。
私も何度もため息をつかれたことあるけれど‥
どうやら‥それとは違う‥

「肌が綺麗‥髪の毛もサラサラ‥色白‥よね‥好きになってしまいそう‥」

えっっ、好きに?こ、これは‥大変だわっっ!
タロくん‥すっごくモテてるんだわっっ!
人気者になるんだわ‥
私と違って‥

ドクン‥

何なのさっきから‥この感覚‥





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