呪イノ少女、鬼ノ少女
そんな茜から電話があったのは一週間ほど前。
夏休みの終わりを利用して、父の実家に遊びに来ないかというものだった。
澪は、もちろんそれを二つ返事で了解した。
父の生まれ故郷なんて知らなかったし聞いた事もなかったので興味が湧いた。
そして何より、予定も無くて暇だったのである。
断る理由などどこにも無かった。
だが、待ち合わせに指定された駅をインターネットで調べた時には流石に唖然とした。
そこは電車が一時間に一本あるかないか、というドが付くほどの田舎。
朝早くに出ても夕方の終電に間に合うか、というような未開の地だったのだ。
画面に片道、6時間との表示を見つけたときには眩暈を覚えた。
とはいえ、夏休みの残り半分を無為に過ごすのも癪だったし、何より約束をしてしまったのだから、今更行かないというわけにもいかない。
ということで、一週間分の荷物をキャリーバッグに詰めるだけ詰めて、大都会にしばしの別れを告げてきた、というわけである。
夏休みの終わりを利用して、父の実家に遊びに来ないかというものだった。
澪は、もちろんそれを二つ返事で了解した。
父の生まれ故郷なんて知らなかったし聞いた事もなかったので興味が湧いた。
そして何より、予定も無くて暇だったのである。
断る理由などどこにも無かった。
だが、待ち合わせに指定された駅をインターネットで調べた時には流石に唖然とした。
そこは電車が一時間に一本あるかないか、というドが付くほどの田舎。
朝早くに出ても夕方の終電に間に合うか、というような未開の地だったのだ。
画面に片道、6時間との表示を見つけたときには眩暈を覚えた。
とはいえ、夏休みの残り半分を無為に過ごすのも癪だったし、何より約束をしてしまったのだから、今更行かないというわけにもいかない。
ということで、一週間分の荷物をキャリーバッグに詰めるだけ詰めて、大都会にしばしの別れを告げてきた、というわけである。