私の彼は新米悪魔
ルシルの親指が耳朶を触る

『....っ...。』


体が無意識に跳ねる。


下唇を軽く咬まれる。


『ルシ...ルっ...。』

『....っつ...。』


ルシルが荒い息を吐いた。

『わりぃ。やり過ぎた』


しゅん、とした声。


『いーよ。』


私は目を閉じたまま笑った。

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