私の彼は新米悪魔

『ルシル。』


ルカは静かに言った。


『あなたの気持ちは分かります。私もそういった経験が無いわけじゃない。
しかし 悪魔と人間は相容れないものなのです。』


『そんな事ないっ!』


『...聞いて下さい。悪魔と人間は 取る側と取られる側 魂を取らなくてもあなたは魔界に帰らなければならないのですよ。』


『親父様が 俺は追放されるかも...って言ってた。だから人間界に...』


『行けませんよ。追放された者は一生、魔界の荒野をさ迷い続けなくてはなりません。』


『それでも...優が死ぬのは嫌だっ!』