私の彼は新米悪魔
また一つチョコバーを口に放り込む。


『あれ....?』


時間は深夜だ。誰もいないはずの公園にスーツ姿の若い男がこちらに真っ直ぐ歩いてくる。


『誰だ?』


その男はルシルの前でぴたりと止まった。


黒い髪に黒い瞳。


男のルシルが見惚れる程の美形だが、物凄く不機嫌そうだ。


『小僧 お前がルシル ジェイ サイファーか?』


男は面倒くさそうに言った。

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