私の彼は新米悪魔
『ルイ兄の事は気になる....でも。』


『俺が優と離れたくない。たった半年でも一緒にいたい....情けない。優の命を第一に考えるなら、俺はさっさと魔界に帰ればいいんだ。』


ルシルは力なく視線を下に落とした。


『小僧。ケルベロスの言った通り、俺とお前は似ている。』


愉快そうに魔王は笑った。

『あんたも、悩んだ事あるのか?』


『昔な。』

< 156 / 294 >

この作品をシェア

pagetop