私の彼は新米悪魔
『私には好きな人がいます。お受けできません。』


言葉が硬くなっているのが自分でも分かる。


『選択の自由はない。相手は本庄自動車の息子だ。本庄自動車は世界でも有名な自動車メーカーだ。上手くいけば融資してもらえる。』


『...私はパパの商売の道具ではありません。』


『親に養ってもらっている分際で生意気言うな。これは決定事項だ。』


(なんで....いつもこう。私の気持ちなんて、少しも考えてくれない。)
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