私の彼は新米悪魔
気づかれないようにそおっと後退る。


どさっ!


本が腕に引っ掛かって落ちた。


(私のバカっ!)


二人が驚いた顔でこちらを見る。


男の子の方は大西くんだった。


『...あっ...あの...ごめんなさいっ!』


私は猛ダッシュで資料室を後にした。

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