私の彼は新米悪魔
『だい...じょ...ぶ。』


声が出ない。


ルシルは上着を私に掛けるとそっと近くの木に体を寄りかからせてくれた。


『ケルベロス。優を頼む....』


『はい。』


(喋る犬....。)


大きな犬は私に寄り添うとしっぽを体に掛けてくれた。


『お初にお目にかかります。ケルベロスと申します
優様。』


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