私の彼は新米悪魔
『ごめん、ごめん。』


笑い過ぎたのか目尻の涙を拭ってルシルが謝った。


『あのね、優。』


私の両手を握りしめる。


『優が言っているのは思いが一方通行の時。ルイ兄を例に挙げるなら、女の子はルイ兄が好き、でもルイ兄はひとかけらも好きじゃないんだ。だから魂を食える。』


『え....じゃぁ。』


『お互いに好きなら大丈夫。優と俺、何回もキスしたけどもう倒れないだろ?』


『確かに...。』

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