私の彼は新米悪魔
ルシルの指輪が外れた。


『ちょっと緩かったかな?』


屈んで拾おうとする。


『....見つけた。』


私の斜め前から聞き覚えのある嫌な声が聞こえて来た。


はっ として見ると本庄がいた。


あの日のままの服装。


髪はぼさぼさ。


汚れたシャツ。


目だけがぎらぎら光っている。


< 250 / 294 >

この作品をシェア

pagetop