私の彼は新米悪魔
魔王は再び俺を真正面から見据えた。


『ルシル、お前の魂をこの女にやれるか?』


そんな事聞かれなくても俺の心は決まっている。


『出来る。』


『お前の体の保証は出来ん。消滅するかもしれん。』

今度は俺が魔王を見据えた。


『優が助かるならそれでいい。』


魔王の金色の瞳がいっそう強く輝いた。


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