私の彼は新米悪魔
『よし、術を行う....ケルベロス。』


『ここに居ります。マスター。』


いつの間にかケルベロスが側に控えている。


大きな黒い犬の姿だ。


『そこの男が邪魔だ。』


魔王が人差し指をくいっ、と向けた先には本庄が居る。


さっきは気がつかなかったがしゃがみこんで、口から涎を垂らし 何か言っている。


『俺は悪くない....悪くない....悪くない....』


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