私の彼は新米悪魔
ああ、この瞳の色。


あなたは。


『魔王様?』


『ほう?良く分かったな』


『はい。ルシルから聞いて...ルシルは無事ですか?』

起き上がろうとすると鋭い痛みが私を襲った。


『うっ....っ。』


『寝てろ、ここは病院だ。お前はまだ起きれる状態ではない。』


『でも、ルシルはっ!どこですか?』


なぜか急に不安になって声が震えた。


だって、ルシルはいつも私の体を一番に心配してくれた。


そのルシルがいないなんて....。
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