私の彼は新米悪魔
私の顎を親指と人差し指で軽く持ち上げる。


『後は自分で考えろ。』


突き放した言い方なのに瞳は優しく輝いている。


『では、俺は行く。ナースコール押せ、両親が心配していたぞ。』


扉に手を掛けて皇は振り向いた。


『俺が奴なら...いくら命が助かっても惚れた女が大怪我してるんだ、心配で遠くには行けんがな。』


『!!!!!!!』


にやりと笑う。


『また会おう、優。』
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