私の彼は新米悪魔
人通りの少ない路地を通りかかると黒猫が現れた。


『ケルベロスか。俺はもう魔界の者じゃないぞ。』


『ルシル様に伝言があります。ルイ様とお父上様からです。』


ため息をつくルシル。


『親父様には申し訳ないと思ってる。』


『まずルイ様です。迷惑を掛けて済まなかったと。』

『ああ。』


『お父上様は、お前の信念に基づいてした事なら誇りに思う....と幸せに暮らせ、との事です。』


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