私の彼は新米悪魔
『親父様....俺には幸せになる資格がありません。』

思わず呟やく。


ケルベロスが赤い瞳を物言いたげに光らせた。


『本当にそうでしょうか?』


『....え?...』


『....私はこれで失礼します。では。』


ケルベロスは闇に消えた。

『優が居ないんだ....幸せなんてない....俺から離れたくせに、未練たらしいな....。』


苦笑してまた歩き出す。


その時。
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