私の彼は新米悪魔
『ルシルっ!』

ルシルは頭を軽く横に傾けてパンチを事も無げにかわすと、男の胸ぐらを掴み軽々と持ち上げた。


『嘘だろ...。』
仲間の男が顔を真っ青にして言った。


『ぐっ...。』
リーダー格の男は両手でルシルの腕を離そうとしているがびくともしない。



『さて。』


ルシルは男の瞳を覗き込んだ。
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