私の彼は新米悪魔
(きっと嫌われた。怒ってるかも。契約はなし、って言われるかも。)


ずっと下を向いていた顔を上げる。


『ルシル...。』


(なんでそんな顔するの?怒らないの?)


ルシルは泣きそうな顔をしていた。

両手をぎゅっと握りしめている。


『嘘の彼氏になってどうするんだ。俺は優の魂は必ず持ち帰る。お互い辛いだけだ。』

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