私の彼は新米悪魔
『意味が分からん。』

ルシルは困惑したように下を向いた。

『今に解るはずです。その方もあなたを困らせるのを承知で必死に言われたはずです。あなたがそんな顔をされていては、その方の傷が深くなるばかりですよ。』


ぱたん、と尻尾をひとふりする。


『そうだな。』


黒猫が微かに笑った。

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