もうこれ以上、許さない
「けど…
妹の事、言ってくれればよかったのに。
そんなに俺とは、もう関わりたくなかった?」

「っ、そういうわけじゃ…」
自然消滅狙ってたなんて、言えないっ。

すると誉が、あまりにほっとした様子で「よかった」と吐き出すもんだから…
ズキリと胸が痛んだ。



それから締め作業を終えて、店を出ると…

久しぶりに誉の家を訪れた。


そして久しぶりに、セフレの役目を果たしてると…

「好きだよ月奈、ほんとに愛してるっ…
誰にも渡したくないっ」
まだ恋人プレイは健在で。

何度も何度も…
痛々しいくらい切実に、甘い言葉をぶつけられる。

さらに、弱いところを知り尽くされたこの身体は、甘い拷問を受けて…
あっけなく達してしまう。


「まだ抱くよ?
あと月奈も、好きって言って?
じゃなきゃ朝までやめないよ?」

そんなっ…
口に出したら、また心が誉のところに流されてしまいそうな気がした。

だけどその時同様、流されたい状況でもあって…

「好きだよ、誉っ…」
その途端、胸が締め付けられる。


そう、あたしは誉が好きだったはずなのに…
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