もうこれ以上、許さない
「うっっわ、痛って!
ヤバい俺、死にそう…
って俺生きてるっ?」

「生きてるよっ」
思わず吹き出すと。

「あーも、その笑顔見れるなら何でもするね(●●●●●●●●●●●●●●●)
つかもう…
俺も月奈(●●)がすっっっげえ好き!」

うわ、不意打ち返し!

「もお、声が大きいっ。
恥ずかしいってば…」
そう言いながらも。

その気持ちや、またリプレイされたセリフややり取りに、今度はあたしが胸痛をくらってた。


「俺、なる早で頑張るから」

「だから頑張んなくていんだって」

「ムリ。
月奈が待てても、俺が待てない」

そんなふうに思ってくれるなんて…
もうそれだけで十分だよ。


だけど、いつかきっと…
今度こそ結ばれる運命に、やり直せるよね?




それからのあたしたちは…
毎日クリーニング屋で会うだけじゃなく。

仕事が同じくらいに終わった日は、ご飯を食べに行ったり。
夜は電話で話したり。
友達以上恋人未満の関係で、2人の時間を増やしていった。


誉はというと、相変わらずうちの店を利用してくれてたけど…
風人と鉢合わせないように気遣ってくれてるのか、来るのは閉店間際になっていた。



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