もうこれ以上、許さない
だけど、そんなの玉城さんが許すはずもなく。

後日、閉店と同時に現れたその姿を前に…
心が一気に凍りつく。


「久しぶりだね。
なんで私がここに来たのか、わかるよね?」

あたしは必死に動揺を隠しながら、首を横に振ってシラを切った。

「とぼけても無駄だよ?
おかしいと思ったんだぁ、急に別れたいなんて。
だけどまさか、樋口さんと浮気してたなんてね」
そう言って玉城さんは、1枚の写真を突きつけてきた。

そこにはあたしと風人が、笑顔で部屋に入ってくところが写ってて…
調べられていたんだと、瞬時に青ざめる。


「…誤解だよ。
菊川さん(●●●●)とは友達として仲良くしてるだけだから、勘違いしないで?」
一応、嘘はついてない。

「そんな嘘が通じると思うっ?
いいかげん、風人に付きまとうのはやめて!
あなたと付き合ってた風人はもういないのっ。
あなたが自分で殺したの!
なのに、よく平然とそばにいれるよねっ?
だけど、これ以上は許さない…
風人は私の婚約者よっ?
私たちもうすぐ結婚するの!
だから、これ以上彼に近づいたら許さないからっ」

あたしはザクリと胸を切りつけられながら…
やり直しの未来に、さっそく危機を感じてた。

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