もうこれ以上、許さない
親に責められて辛かっただろうなって慰めた出来事も、俺のせいだったって事や。
その時も今までも、苦しむ月奈をセフレ野郎が守ってきた事なんかを聞かされて…
心がこれでもかってくらい叩きのめされてた。


もうこれ以上、月奈を苦しめたくないのに…
今までの状況からして、芽衣は絶対別れてくれないだろうし。
俺だって月奈と離れるなんて絶対に無理で。
本能的にか直感的にか…
絶対離れちゃダメだって、頭ん中で訴えられてる気がしてて。
もう駆け落ちするしかないと思った。

ただ、俺は月奈のためならなんだって犠牲に出来るけど…
親と4年半ぶりに和解したばっかの月奈まで、そうさせるわけにはいかなくて。
もうどうしたらいいかわかんなくて、どうにかなりそうだった。

そしたら月奈は、俺に人生全部あげるとかゆうから…
もう涙をこらえきれないくらい嬉しかったし。
俺も人生かけて、命がけで守ってみせると強く誓った。


それから俺は、地元の本社に呼び戻されたけど…
色々身辺整理するにはちょうどよくて。
それに専念するために、また月奈との交流を一切断った。
少しでも早く帰ってあげたかったし、駆け落ちを絶対成功させたかったからだ。

ってゆうのも、芽衣の監視の目が光ってたから…
その中で事を進めるには、少しでも疑わしい行動を避けなきゃだったし。
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