もうこれ以上、許さない
それも今となれば、してやられたとしか言いようがない。
俺はすぐにでも、月奈に今までの事を謝りたかったけど…
その前に、芽衣とケリをつけなきゃで。
話がある、と呼び出すと…
きっぱりと婚約解消を突きつけた。
「…なに、言ってるの?
じゃあ子供はどうするのっ?」
「いやそれ、俺の子じゃないよな?
だって俺、芽衣を好きだった時なんて一瞬もないからさ。
そんな記憶も存在するわけないし、潜在意識でも抱くわけないじゃん」
その途端、記憶が戻ったの?と青ざめる芽衣。
「うん。
だからもう、別れ話の必要もないよな?
だって俺ら、付き合ってもないんだし」
「っっ、でもっ…
でもお腹の子は風人の子供だよっ?
たぶん、私を樋口さんと間違えたんじゃないかなっ?」
「間違えないだろ。
だいたい出張先では、月奈と一緒に寝たって一度も抱いてないんだし」
「うそ…
そんなわけっ、」
「ほんとだよ。
俺、ちゃんとした状況じゃなきゃしないよな?」
まぁ芽衣に対しては、生理的にムリだったからだけど…
気持ちがないから抱けないって拒まれてきた芽衣は、それをよくわかってるはずだ。
「でもほんとに風人の子供なのっ!
だって裸で寝てたでしょっ?」
その辺の事を思い出せないのは…
たぶん、朦朧としてすぐ眠ったからで。
俺はすぐにでも、月奈に今までの事を謝りたかったけど…
その前に、芽衣とケリをつけなきゃで。
話がある、と呼び出すと…
きっぱりと婚約解消を突きつけた。
「…なに、言ってるの?
じゃあ子供はどうするのっ?」
「いやそれ、俺の子じゃないよな?
だって俺、芽衣を好きだった時なんて一瞬もないからさ。
そんな記憶も存在するわけないし、潜在意識でも抱くわけないじゃん」
その途端、記憶が戻ったの?と青ざめる芽衣。
「うん。
だからもう、別れ話の必要もないよな?
だって俺ら、付き合ってもないんだし」
「っっ、でもっ…
でもお腹の子は風人の子供だよっ?
たぶん、私を樋口さんと間違えたんじゃないかなっ?」
「間違えないだろ。
だいたい出張先では、月奈と一緒に寝たって一度も抱いてないんだし」
「うそ…
そんなわけっ、」
「ほんとだよ。
俺、ちゃんとした状況じゃなきゃしないよな?」
まぁ芽衣に対しては、生理的にムリだったからだけど…
気持ちがないから抱けないって拒まれてきた芽衣は、それをよくわかってるはずだ。
「でもほんとに風人の子供なのっ!
だって裸で寝てたでしょっ?」
その辺の事を思い出せないのは…
たぶん、朦朧としてすぐ眠ったからで。