もうこれ以上、許さない
もうすぐにでも会いたくて、声が聞きたくて。
速攻電話をかけたら…

まさかの、現在使われておりませんで!

嘘だろってテンパりながら…
今度はクリーニング屋にかけてみると、そこも辞めてて。
マジかよ、って途方に暮れた。

そして駆け落ちのせいかと、今さら月奈を追い詰めてた事に気付いて。
今どうしてるんだろって…
あの後、どんな思いでいたんだろって…
胸がズタボロに掻きむしられる。

そこで、そうだ!とすぐに月奈の実家を訪れると。
「君はあの時のっ…
なんでここにっ?
まさか、娘を追いかけるために調べたのか!?」
と怪しまれ。

地元がここで、その時月奈と付き合ってたけど、記憶喪失(●●●●)になってたって説明したら…
信じてもらえないどころか、何言ってんだコイツってふうに余計怪しまれ。

とにかく連絡を取りたいと頼み込んだら…
「娘が教えてないのに、取り次ぐわけがないだろう!
娘の行動が、君への答えだ」
とはね退けられ。

挙句…
「これ以上娘に付きまとったり、うちの(そば)をうろついてたら、次は警察を呼ぶからなっ?」
とストーカー扱いされてしまう。

ええ〜!と落胆しながらも…
実際、親父さんの言う事はもっともで。
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