もうこれ以上、許さない
マジでどんだけ苦しめたら気がすむんだよってくらい、とことん月奈を傷付けて追い詰めた俺なんかとは…
今度こそ関わりたくないってゆう、月奈の答えに思えた。

だけど俺だって、今度こそ絶対に幸せにする。
でも今の会社はすぐ辞めるから、まだ仕事が中途半端だし。
そんな状態じゃ、また口だけでーすって言ってるようなもんだし。
そんな最低でカッコ悪い男が、どのツラ下げて告れんだよって思った。

だから、月奈に会える日まで…
まずは仕事で一人前になって。
いつかあのセフレ野郎よりデカい会社にして。
もう一回好きになってもらえる男になってやる!って心に決めた。

もちろん、会える保証はないし。
会えてもその時には、もう他の男に取られてるかもしれない。
だとしてもこのまま諦められるわけないし。
俺は、絶対また会えるって信じてた。

だってあんな遠くの町で、ピンポイントに再会するとか…
普通ないだろ。
そりゃ月奈もめちゃくちゃ驚くよ。


だから、そんなふうにまた出会えるように…
それからの俺は、あの出会った海に通うようになった。

願掛けだけじゃなく。
もし月奈が俺を許してくれてたら…
少しでも俺に会いたいって思ってくれてたら…
いつかここに来てくれんじゃないかって。
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