もうこれ以上、許さない
「そんな気を使わなくていいよ」
「使ってないって。
ほんとに美味いし…
むしろお嫁さんにもらいたいくらいなんだけど」
「っ、はあっ!?」
胸が思い切り掴まれる。
「…この程度でそう思うなら、だれでもお嫁さんになれるよ」
「なれないよ。
だから、月奈もらってい?」
だめっ、本気にしちゃダメ!
大騒ぎする心臓を必死に落ち着ける。
「…もしかして誉、味覚音痴?」
あたしを見つめてた誉が、心なしかガクッと揺れる。
「いや、それはない」
「あるって、1回調べてもらった方がいいよ」
そうやって、その話題はなんとか流したものの…
もうほんとに、そういう反応に困る事やめて欲しい。
心臓に悪い事やめて欲しい。
予断を許さないのはこっちの方かと、ため息が出た。
そして…
ねぇ誉。
もしあたしが「いいよ」って答えてたら、どうしてた?
頭の中には、まだその話題がこびりついてた。
♢
「使ってないって。
ほんとに美味いし…
むしろお嫁さんにもらいたいくらいなんだけど」
「っ、はあっ!?」
胸が思い切り掴まれる。
「…この程度でそう思うなら、だれでもお嫁さんになれるよ」
「なれないよ。
だから、月奈もらってい?」
だめっ、本気にしちゃダメ!
大騒ぎする心臓を必死に落ち着ける。
「…もしかして誉、味覚音痴?」
あたしを見つめてた誉が、心なしかガクッと揺れる。
「いや、それはない」
「あるって、1回調べてもらった方がいいよ」
そうやって、その話題はなんとか流したものの…
もうほんとに、そういう反応に困る事やめて欲しい。
心臓に悪い事やめて欲しい。
予断を許さないのはこっちの方かと、ため息が出た。
そして…
ねぇ誉。
もしあたしが「いいよ」って答えてたら、どうしてた?
頭の中には、まだその話題がこびりついてた。
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