雨の巫女は龍王の初恋に舞う
第四章 二人の舞
次の朝、目覚めた璃鈴は、自分が寝台に横になっていることに気がついた。
「璃鈴様、お目覚めになりましたか?」
ちょうど起こしにきたらしい秋華が声をかける。まだ夜も明けきらぬ時刻で、あたりは薄暗かった。
褥の上に座ったままぼーっとしている璃鈴に、秋華は笑顔をむけた。
「お疲れでしょうけれど、そろそろお起きになってください。日が昇ってしまいます」
「……ああ、そうね。寝坊するところだったわ」
雨ごいの舞は、少なくとも三日は続く。その間に雨が降らなければ、時間を短くして降るまで毎日続ける習慣だ。
「璃鈴様、お目覚めになりましたか?」
ちょうど起こしにきたらしい秋華が声をかける。まだ夜も明けきらぬ時刻で、あたりは薄暗かった。
褥の上に座ったままぼーっとしている璃鈴に、秋華は笑顔をむけた。
「お疲れでしょうけれど、そろそろお起きになってください。日が昇ってしまいます」
「……ああ、そうね。寝坊するところだったわ」
雨ごいの舞は、少なくとも三日は続く。その間に雨が降らなければ、時間を短くして降るまで毎日続ける習慣だ。