雨の巫女は龍王の初恋に舞う
「な……ぜ……」
璃鈴を動揺させないよう、龍宗はゆっくりと事の経過を話し始めた。
璃鈴の飲んだ毒は、周尚書と尚宮の伝雲が仕組んだことだったこと。その罪を被せられて飛燕と秋華が殺されそうになったこと。その二人も、無事、龍宗が助け出したこと。周尚書と伝雲は、死罪が決まったこと。
「では、どうして秋華が追放になるのですか?」
「あの娘は、お前の食事に毒をいれていたと伝雲が証言し、本人も認めたからだ」
「毒? 私は毒なんて……」
璃鈴を動揺させないよう、龍宗はゆっくりと事の経過を話し始めた。
璃鈴の飲んだ毒は、周尚書と尚宮の伝雲が仕組んだことだったこと。その罪を被せられて飛燕と秋華が殺されそうになったこと。その二人も、無事、龍宗が助け出したこと。周尚書と伝雲は、死罪が決まったこと。
「では、どうして秋華が追放になるのですか?」
「あの娘は、お前の食事に毒をいれていたと伝雲が証言し、本人も認めたからだ」
「毒? 私は毒なんて……」